キリギリスはなぜ死んだ?

社会に、いらね。と言われた奴の最後のあがき

いつの日か アーマードコアの新作をプレイするまでは

僕は死ねない。ps4の高画質で、フロムが作る変態クオリティの実写?

OPムービーを見るまでは。

 AC新作はよ・・・はよ・・・( ;  ; )

人型ロボットは日本独自の文化と聞いた。

外国の映画、例えば、「エイリアン2」のパワーローダーや

マトリックスのAPU、第9地区で主人公、ヴィカスの乗ったパワードスーツ

最近のゲームだと「タイタンフォール」のタイタンもそうか。

どれも鉄臭いメカっぽさに溢れていてクソかっこいいけど

腕に直接銃を取り付けてみたり、頭がなかったり。完全な人型ではない。

確かに、合理的にみれば人間に似せる意味はない。けど、なんか物足りない。

 

やはり、夢見るちびっこの頃から戦隊ヒーローのわざわざ合体してロボになる

あいつや、胸にライオンの顔をつけた勇者王、ガンダムといった、

王道?に親しんだ身としては、五体満足でやっと本望なんだと思う。

 

それを考えると、この頃のロボ成分の少なさは苦しい。

特に、メカ変態秘密結社と名高い、フロムソフトウェアの看板(だった)タイトル

アーマード・コア」は全盛期、ほぼ毎年新作を発表していたのに

今年7月で20周年だったにもかかわらず、企画しています。の一言すらない。

このままでは、メカ要素欠乏症でどうにかなってしまいそうだ。

欧米のゲーム会社は手足のあるロボットとの友情を描いた

アツイゲームを作ったというのに・・・・

ここらへんで「アーマードコア 再始動」の発表を聞きたい。

一つ目のロボットって、いいよね。

ガンダムは大好きだ。でも、どちらかと言えば、「ガンダム」自体より

脇に出てくる量産機のプラモデルばっかり作っていた。

特に顔が正義()な連邦軍のやつより

敵のジオンの誇る名機の動力パイプが好きで、2000円前後の

部品数の多いガンプラを買ってもらったとき、ビーズのアクセサリーみたいな

作り方に感動した。

目が一つしかない、悪人づら?な所もいいし

やつらの、モノアイ(カメラみたいな物)をウィンウィン動かして

敵を探す所はすごくかっこいい。

しかし、量産機である限り、やられ役以上には、なれない。

主人公は常にガンダム。僕は満たされない何かを抱え生きていた。

そんなとき、当時僕の住んでいた街にあったラオックスのゲームコーナーに

飾ってあったのが、

 

アーマード・コア3 サイレントライン

アーマード・コア3 サイレントライン

 

だった。

激ムズのゲーム性

パッケージを丸々ロボットが独占するインパク

一つ目なのに、やられそうもない存在感。胸についている機関銃。

全体のディティールの多さ。

なんと言えば良いのだろう?

メカ好きのロボットに思い描いた物を全て入れましたみたいな感じ。

購入しない理由を見つけられなかった。

MGS以外ほぼ仕事をしていないPS2を引っ張りし、早速プレイ。

けど、そのゲーム性は大衆向けのゲームに慣れた小学生には

目が点になる難問だった。

このゲームは、500以上あるパーツ、

*1

を組み合わせて自分だけのロボットを作れるのだけど、

それぞれのパーツにものすごく細かく数値が設定されており

それを見誤ると、思った通りのパフォーマンスを発揮してくれない。

ちょうどカスタムロボを難しくした感じ。と言えばいいだろうか。

 

いざ自分の分身を作り上げても、次は操作だ。

アーマードコアは、コントローラーのボタンを全て使っても、足りない

という都市伝説を持つほど、操作がややこしい。

特にこのPS2時代は、平行移動を、L1ボタンとR1ボタン

直進、後退にアナログスティックを使い

敵に攻撃するときは、ロックオンサイトと呼ばれる四角い枠をL2とR2で上下させ

前述の移動を駆使しながら、相手を捉え続けなけらばならない。

 

さらに、ここから荒廃した未来世界をだれにも縛られない傭兵「レイヴン」

となって生き抜いていくミッションモードも一筋縄ではいかない。

「企業」と呼ばれる集団から、「依頼」というクエストを受け

敵を倒すのだけどミッションをクリアしたとしても

機体の修理費と弾薬費は終了後の出資報告画面で引かれてしまう。

 

しかもフロムソフトウェアは、そのゲームの難易度でも

有名な会社だ。

実際、僕は初心者最初の鬼門である、中ボス「デブヴィクセン」に

心折れるほど敗北し、ゲーム自体1年ほど放置してしまった。

かといって、捨てるのはできなかった。

そういう、魅力、メカへのこだわりがこの作品にはあった。

 

ここまで書いてとてつもなくめんど臭いように思えてしまったけど

慣れるとこれが特別な爽快感に変わっていく。

アーマードコア」は全てが複雑なゲームだ。

しかし、それらはまさに

 

「自分だけのロボットを作り、厳しい世界を生き抜く」

 

という独自の世界観を作るために、なくてはならない物だという事。

 

大衆受けするゲームではない。でも、気に入った人にはたまらない

ロボットの「ラーメン二郎」といっていいだろう。

生きてく理由なんて、たいした事じゃなくていい・・・かもね。

僕はこの作品の新作が出るまでは死なない。生きる目的をそんな陳腐な物に

設定していいのかは、わからない。

僕は今まで、死にたい。それだと、来週のジャンプが読めないないな。

じゃあ死なない。という具合で、生きてきてしまった。

 

これが正しい。とは言えない。

そんな行き当たりばったりだから

こんな場所に辿りついてしまった。

本当は、その時点でしっかり悩むべき。なのだろう。

 

だからこそ、もし、あなたが、悩んでもなやみきれなくて

死を身近に感じてしまった場合は

どんなにテキトーな理由でもいいから、この世への未練を残しておく。

という選択肢を視野に入れておいても、いいかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

*1:それぞれ頭、腕、脚部、ラジエータFCS、ブースター、武装のカテゴリに分かれる