キリギリスはなぜ死んだ?

社会に、いらね。と言われた奴の最後のあがき

コミュ症は「特別な人間」じゃない。ただのクズだ

目の前のことをしっかりと見ずに調子のっていたおかげで足元をすくわれる。

 

僕はバカだ。何回同じことを繰り返せば、現実と向き合おうとするのだろう?

 

自分の預金を下ろす。これで残額は5000円。

 

暗唱番号は0,7,2,1、閲覧者の皆さん。今がチャンスです。

 

こんなしょうもないギャグを飛ばせるほどに、その時の僕には余裕があった。

 

そう、「その時」までは。

 

帰宅後、人物クロッキーに最適な場所はどこか?とネットで検索していたら、

 

いつのまにか「30秒ドローイング」なるサイトに辿り着いた。

 

これは様々なポーズをした人間が30秒感覚で表示され、

 

それを時間内に書く。という作業を繰り返すことで、

 

絵を描く際に必要な右脳の直感力その他諸々を鍛えるトレーニングである。らしい。

 

試してみたが、とても僕では描ききれない。しかし、これも続けていれば、

 

必ず力になる。これはいいサイトを見つけだぞ。僕はウキウキしていた。

 

翌日、うっかりブックマークするのを忘れた僕は、検索からそのサイトに飛ぼうとした。

 

すると

30秒ドローイング。効果」との検索予測。僕は何の躊躇もなく

 

それを検索してしまった。なぜそこで止めておかなかったんだろう?

 

その選択が、自分を奈落の底へ突き落とすとも知らずに。

 

イラストや絵画の講師たちがその効果を論じているのだが、

 

どの人も口をそろえて言うのは、

 

30秒ドローイングは上級者のウォーミングアップ程度でしかない」

 

「これで描写力は上がらない。むしろ変な癖がついた生徒を矯正するのが大変だった。」

 

「おなぬーに制限時間を設けても、それはおなぬーでしかない」

 

辛辣な言葉が並ぶ。検索しているうちに僕はある疑問を持った。それは

 

「今僕がでやっていることに本当に価値があるのか?」ということ。

 

30秒ドローイングもそうだが、人物クロッキー、写真や漫画を模写ことは

絵を上達させるのだろうか?

 

時刻は夜の1時。答えを知るのは明日のにして、寝てしまえばよかった。しかし気になって眠れなかった。

 

答えを知りたい。今、自分がしていることは無駄じゃない。

 

誰かにそう言って欲しい。そんな欲求があった。

 

そして、出会った。

 

それは昔漫画家になりたかった人のブログだった。

 

それはまるで未来の僕が書いたようだった。

 

その人は20代後半から漫画家になろうと

 

絵を独学で始め、いろんなイラスト教本を見て、

 

漫画を模写し続けた。その期間8年。

 

そこから導き出した結論はこうだ。

 

「模写をしても絵はうまくならない。模写で上がるのは、あくまでも模写力」

 

「模写というのは問題を解かずに回答をカンニングしているだけ。」

 

「漫画が描ける人は、とてつもないセンスの持ち主。一般人とは違う。」

 

「漫画を書いてみるまでは、自分を特別な人間だと思ってた。でもそれは違った。」

 

 

 

今僕がやっていることなんて、くそ以下の自己満足だったのだ。

 

 

ただ自分のカンニングした紙くずを自画自賛して、「天才だ」と思い込もうとした。

 

そもそも暇つぶしをするくらいなら働けよ。って話だ。

 

それができなかったのは、

 

僕がただ、再び社会に出て、自分に何の価値もない人間だという現実を

 

思いださせられるのが怖かっただけ

 

よくテレビやネットで才能がある人はコミュ症だったなんて

 

文句を都合のいいように歪曲して、自分を慰めていただけ

 

 

よくコミュ症の奴が、周りと馴染めない自分を特別な人間だと思っているが、

あれは勘違い。

 

コミュ症は特別な人間じゃなくて、一般人以下のクズだ

 

そんなの一般常識だろって君は思うだろう?

 

でも僕はバカだから、それがわかるまで26年もかかってしまった。

 

この記事ももっと短くして、見てくれる人に読みやすいようにしたかったが、

 

いつもの内容もオチもない駄文をだらだらと続ける物にってしまった。

 

せっかく読んでくれた人には大変申し訳なく思う。

 

なんで、僕はこんなにバカなんだろう。