後悔
車道を挟んで反対側の路地を、親父と、母親と、親父がベビーカーを引いて
歩いている。母親の明るい髪色があの子にとてもよく似ていた。
あなたには
「ストーカー!キモッ!」もしくは「通報シマスタ」
レベルの自分勝手な文章だろう。しかし。はてなブログのホームにはこうある。
思いを言葉に。はてなは自由だ。
とりあえずキャストオフで吹き飛んだ
シミだらけのブリーフを履き直し、キーボードの前に戻ってきた。
匿名のベールに包まれているとはいえ、痛いポエムを大衆にさらすことのヤバさを
覚悟の上でないと、記事など書くものかよ。
さぁ、俗世間への言い訳がましいインサートは終りだ。
三人の背中を見ているしかなかった。ここで
「よう!久しぶり!最近どう?」 などと声をかけると事案が発生するだけだ。
本人か否か、もしあの子だったとして、
それこそ、水を買ったコンビニ店員一人を、覚えていろ。とは
チンピラもドン引きの押し付けがましさだ。
いや、もしかしたら、本人にきっぱりと、「誰ですか?」と
いぶかしがられたが、楽になるれるかもしれない。
ただ、記憶の中のあの子はいつまでもあのときのままだけど
あの子はもう結婚して子供もいる。
そんな当たり前の時間の流れがとても怖い。
もしあのときこうしていれば、曇りと雨ばかりの最近の天気みたいな
文章を書かなくてよかったかもしれない。
よく似た女優をエ◯動画で検索して賢者タイムに泣くこともなかろう。
あなたの視点からすれば大した話ではないだろう。
ただ片思いをひきづっている女々しい男の話さ。
でも、もし、あのとき、勇気を振り絞っていれば、もっと別のやり方があったのなら
ありきたりの家族に恨めしさを抱いてしまう男は、そこにいなかっただろう。
そんな未来があったかもしれないと、期待してもいいだろ?