キリギリスはなぜ死んだ?

社会に、いらね。と言われた奴の最後のあがき

人の幸せとは、笑いかけられること。

人間の幸せとはなんだろう。

成功じゃない。という人もいる。

そうは思わない。

金も地位もいらない。というのは、選ばれし者の謙遜か

手に入れられかった人の負け惜しみでしかない。

 

ただ、地位や名誉以外で満ち足りる事はないのか。と問われたら

違うと僕は思う。

 

この世に何かを残す事を人間の幸福というなら

英雄にならなくても問題はない。

 

人の存在とは何か?

 

書こうか迷った。でも、ここで吐き出さなければ

死ぬまで引きずるだろう。

他人に投げつけてどうなるものでもないけど

このままだと、重すぎるから。

少し付き合ってくれよ。

 

その人はどんな時でも迎えてくれた。

学校でも問題を起こした時。

職場でうまくいかなかった時。

いつも、台所にいて、いつも僕の好きなものばかり作ってくれていた。

いつも、いつも、当たり前のあるように思っていた。

まるで空気みたいに。

それがなくなるのは、死を意味する。

 

 一年前の今日、母さんが死んだ。

前触れは僕がバイトの面接でうまくいかず、切れた事だ。

それまで、僕の運転する車に乗りたい。と呟いていた彼女に

高卒フリーターにそんなもの買えるわけない。

一生、何一つ手に入らない。

その時、「なんだか嫌になっちゃたな。」とこぼし

精神科に通うようになった。

最初は、先生もいい人だった。と上機嫌だったけど

次第に、辞書を見てばかりで相手をしない。と不安げになり

出された薬も徐々に効かなくなり、一番強いやつを使いだしてから

起きてこなくなり

電車に飛び込む。と玄関の前まではっていった。

 

ご飯食べるか。と聞いても、首を横に振るだけで、返事をしない。

入院したい。と言ったけど、病院に入る金がない。

母さんは国民年金を払っていなかった

市役所に生活保護を受けにいったけど

親戚を頼れ。と言われ、門前払い。

ついにトイレにすら自力で行けなくなり、

何度か引きずっていった事もあった。

夜中に苦しい。と言い。救急車を呼ぼうとした事もあった。

病院に電話したら、「うちに救急車はない!」

と言われ、切られた。皆さんは気おつけてほしい。

夜中に電話されれば、病院だって怒る。

 

そんな事が3ヶ月ほど続いた。

最初はパンを1日一切れ食べていたけど、それもなくなり

ただ寝たきり。なぜ気づかなかった。いや、気づかないふりをしていた。

そんな状態で生きている方が奇跡だという事に。

 

夕方。そんな緊急事態であるにもかかわらず、散歩に出かけた。

一日中部屋の中にいたくなかった。

あなたのお叱りはもっともだ。

しかし、それをわかっているのは、誰よりも僕自身だ。

とだけ言わせてほしい。

 

古本屋で乞食したマンガに「人間の人生に意味はない」

と書かれていた。

そこだけを今でも覚えている。

 

帰ってきた時、母さんの様子がおかしかった。

苦しい。苦しい。と叫んでいた。

たまらずに救急車を呼んだ。時刻は夕方だ。

応対する人も落ち着いていた。

 

待っている間にとうとう喋らなくなり

目を見開き、ヒューヒューという音が口から聞こえてきた。

おばあちゃんの時と同じ人たちがやってきて

母さんの周りを取り囲んだ。

彼は聞いた。

自発呼吸ができないから首を切開して、人工呼吸器を入れます。

いいですか。

 

はい。と言った。何を言ってるのかわからないけど

とにかく助けてほしかった。

 

そのまま救急車に乗り、病院へ

誰の目にも結果は見えていた。

でも、誰もそれを言えなかった。

信じられなかった。まだ奇跡にすがりたい。

道中、若手っぽい人が、ずっと心臓マッサージをしてくれていた。

一定のリズムがあるのはわかった。それを数えていると安心した。

近くの病院はいっぱいとの事で、別のところを探しながら救急車は

走っていた。

目的地が決まるまで、随分と長く感じた。

 

たどり着いたのは、どこだかわからないところだった。

テレビでやる医療系のドラマを今後見れそうもない。

再現度が高すぎる。

夜間入り口では、救命病棟24時江口洋介そっくりのカッコをした人々が待っていた

不謹慎だけど、そっくりすぎて江口のコスプレをしているのかと思った。

逆だ。どっちかといえば江口がこの人たちのコスプレをしているのだ。

 

天井の低い部屋に運ばれ、分厚い自動扉が閉まった。

手術中。のランプがつき、待合室で待っているように言われた。

とても長く感じた。

医者に会議室のようなところに通された。

さっきの救命病棟24時の人だ。江口と名付けよう。けっしてマックのハンバーガーではない。

 

江口は言った。心臓は動いているけれど、脳はほぼ動いていない事。

このままの状態を続けるためには、機械の力がいる事

それは死んでしまったという事ですか。

「死んだ」という言葉をひねり出すまで、10秒はかかった。

江口は返した。

何をもって「死」と判断するのかは現代医学でも判断が難しく

今の状態も「亡くなった」とは言い切れないんです。

 

ただ、現状を維持するためには、股の間から管を入れて

機械で心臓を動かす事になります。

 

元の状態に戻れるんですか。話をできるようには。

 

なりません。

 

その言葉を発するために振動させる空気が周りになかった。

狭い部屋の酸素を全部吸ってしまったのかもしれない。

息ができない。とても苦しい。

 

でも、どうしても、言わなければいけなかった。

レジ袋いりますか?の問いなら、どれだけ楽だっただろう。

 

延命治療を望みますか

 

結構です。

 

そう言ってまた待合室へ。

何十分かのうち、呼び出された。

 

どうやら、脳波?脈?のようなものが、若干戻ったのだそうだ。

救急隊員の心臓マッサージのおかげだ。

ただ、どんどん弱くなっているらしく、時間に猶予はない。

 

返事はできないけど、聞こえているから、声をかけてあげてください。

 

 通された手術室。

何に使うのかわからない機械がたくさん置いあって

その真ん中に、母さんが寝ていた。

そばにきて、何かを話したいのだけれど、できない。

 

涙が邪魔をする。なぜ?なにをもって泣く?

なぜ今更になって。

なんの涙だ。それは。

後悔か。懺悔か。

それとも、近くにいる看護婦へのポーズか。

世間体が悪いからと、悲しげに振舞っているのか。

 

わからない。

 

でも、なんとか振り絞って出てきた

のは、唐揚げがうまかった。とか

生姜焼き美味しかった。とか

グルメリポーターみたいな感想ばかり

 

でも

ありがとう。と言えたことは

 

後悔だらけの人生を歩んできた中で

唯一の正解だと思っている。

 

 

そして、機械の数値がゼロになった。

その人は死んでしまったよ。馬鹿でかいアラームがなった。

言われなくてもわかってるよ。

 

わかってるよ・・・・

 

その後いくつかあって

葬式が始まった。

 

今回は身内だけの地味なもので、寿司は食べなかった。

それでいいような気がする。

本来そういうものだろ。

 

 次の日の朝、部屋からでで、おはようといった。

いつも僕より早く起きて、いつもご飯を作ってくれていた人に向けて

当たりまえだと思っていた。

もうそこにいないのに。

 

時々、懐かしくなって、自分で生姜焼きを作ってみる。

作り方自体は、簡単だ。でも、食べてみてわかった。

これじゃない。

うまくないわけじゃない。でも、これじゃない。

 

映画や漫画なら、ここで立ち直るのだろうけど

そうわいかないカスメンタルの自分ごと現実から逃げ出したくなる。

 

 

 

 僕は何一つ手に入らない底辺ニートで、身内を放置したゴミ。

 

僕はこの罪を引きずって歩いていくだけ。

成功などできない。

 

祭壇に飾られた写真。

おばあちゃんの時もそうだったけど、なぜ笑っているように見えるんだろう。

僕はこんなに悲しいのに。

 

なぜ笑ってように見えるのかな。精神科医だったらわかるのかな。

なんとか効果。とかかんとか効果とか。

辞書に載ってればいいけど。

 

いいんだ。思い込みで。

道化師のソネットじゃないけど

笑ってよ。君のために

 

それが彼らの最後のメッセージだと、勝手に解釈しよう。

 

僕がこの世からいなくなったとき。

たった一人でいい。泣いてくれる人がいて

その人に元気をだせよ。と笑えるのなら

 

人生にこれほどの幸福はない。

 

 

 

 

 

 

ニートは時の流れから解放された存在。

時間が止まればいいのに。

まるで付き合いたてのバカップルのような願望。

幸せな時間がずっと続けばいいのに。という意味ではない。

このまますぎていくだけの時間を見て

これ以上悪くならないように。という願いだ。

 

9月も半ばを過ぎて涼しくなってきた。秋になり、そして冬がやってくる。

寒くなる。

今は外に出て、ニートの自分を紛らわせているけど

そのごまかしも通じなくなる。

もうすぐ10月だなんて信じたくない。年をとると年月を早く感じるというけど

まさかここまでとは。

 

春の桜も夏の海開きも、なんの感動もない。

ただ消費するだけの日々。やりたい事をやってると言っても

生産性はない。働かない言い訳。

何度か、社会に戻ろうとした時期もあったけど、

最近は諦めている。もういいか。

ニートは慣れてしまうと癖になる。

 そんな怠惰、許されるわけもない。

 

傘が壊れた。パンツが破けた。

働いていた時は、新しいのを買えば済む事だったのに

今はそんな金もない。

 

働かなければ、金を稼がなければ。

欲しいものを買うとかじゃない。

 

電気、ガス、水道、食べ物。

生きるために使うものでも金がかかる。

霞食って生きていけたらいいけど、そんな事できはしない。

 

他人と関わらずに生きていけたら、どれだけいいだろう。

でも、他人と関わらなければ、働いて、怒られて、我慢して

嫌な事をこなさなければ、金はもらえない。

金がなければ生きてはいけない。

 

でも、もう、我慢できる気力が僕にはない。

 

泣き言をいうな。という言うけれど、好きでこんな事書いていると

本気で思っているのか?

あんたが金をくれるのなら、それでもいいけど。

 

疲れたよ。疲れた。と言う事すら許してもらえない世界に

この世の全てが僕に、生きるな。と囁いている。

面と向かって言ってるわけじゃない。察しろと促されている。

 腹が立つ。

たとえ死んだとしても、「自己責任だ」と、とぼける奴らが

終わってるとわかってるのに、口に出さない社会が。

不平を漏らせば落伍者の烙印を押されるものね。

まるで、

 

「戦争に負ける」と言えば「非国民」と罵られていた時みたい。

 

 

考えても、考えても、出てくるのは、諦めろ。の一言だけ。

 

何をしていても、なくならない。

 

こんな事している場合じゃないよ。

親がいつまでもいると思うな。

お金もいずれなくなってしまうよ。

ガキみたいなだだコネていられる年齢じゃないだろ。

 

まただ。頭が痛い。針で刺されてるみたい。

窮屈で、何かがパンパンになっている。

拳銃をくれ。この糞袋を吹っ飛ばしてやりたい。

 

こんな事続けられない。続けたいわけじゃないのに。

思い通りにいくとか、いかないとか

考え方の問題とかじゃない。

 

辛い。

 

この社会が辛い。時の流れが辛い。

 

1日、1日、確実に悪く、重くなっていく人生を引きずって

歩く事を止めたい。でも、時間の流れが、僕を急かす。

煽る。そして足がもつれて倒れれば、彼らの薄ら笑いが待っている。

 

はっきりと言ってくれ。

「ここが君の終点だよ」と

それが不可能なら、

ここで僕の時間を止めてくれ。

 

これ以上悪くならないように

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人はなぜ苦しみ、何を残し死んでいくのか。

人の生きる理由はなんだろう。

ガリレオがいくら難しい方程式を書きなぐったところで

謎は解けない。ドラマみたいに「実に面白い」となればいいのに。

 

もしや答えなど存在しないのでは。

なぜ、苦しみ、日々をやりすごすのか。を知りたい。

 

考えてなんになる。哲学してる俺かっけーとでも。

自分をなじってもしょうがない。

深く思考しろ。なぜ人でなくてはならないのか。

鳥、魚、猫、犬、猿・・・・

彼らと僕の違いはなんだ。意味を見つけろ。

人が人である理由を。

まさか

意味などないのか。なら、人間とはなんだ。

生きるとは・・・・

 

下らない自分会議に取り憑かれた。

あの日から

起こるはずのない事

ブログに書くべき内容じゃない。そう思ったら、途端に更新できなくなる。

僕の存在は世間から見れば、見るに耐えない出来事でできてる。

面白い漫画は面白い人生を歩いた人にしか作れない。

ブログも同じだ。

僕にエンターティーメンは作れないとわかった。

 

このブログは僕の過去との決別だ。いくら忘れようとしても

消えない後悔。

それを切り離すために書いている。

頭の中の声を打ち込む。

もう少しだけ公開オナ◯ーに付き合ってほしい。

 

15歳の時、祖母が亡くなった。

 

五年前に転んでから、腰を悪くして、次第に寝たきりになっていった。

布団はいつの間にか、背もたれの上がるベットになり、彼女はいつの間にか

電気の力を借りなければ起き上がれない体になっていった。

夜中の2時に突然起きて、意味不明な言葉を叫ぶ。

次の日学校だった僕は勘弁してくれ。と思っていた。

介護はお母さんがやっていたので、僕は直接関わってないけど

 

トイレに自力でいけなかったせいで、周りはいつも臭い。

しかも、時々、大便を壁に投げつける。

理由はわからない。

 

まだ部屋に一台しかテレビなかった頃。

ゲームをしていたら

「おばあちゃん。綺麗にするから、他の部屋に行ってなさい。」

そう言われて移動するたびに、なんとも言えない気持ちになった。

 

正直に言おう。心の中で、さっさと死ね。と思っていた事を。

世間も恩も知らないクソガキの思考など、こんなものだ。

子供というのは、自分中心に世界は回っている。と勘違いしている。

今のうちに改めほしい。

でないと、今後とんでもない事になる。

 

死ね。と思うのは、現実に起きるなどとは思はなかったのだろう。

夢に見るものの、朝を迎えれば、幻覚だったとわかると落ち着いた。

 

朝、いつも通りに目が覚めた。高校生一年の冬休みだ。

昨日の夜更かしで、まだ寝ぼけていた。

 

台所に立っているはずの母さんの姿がない。

おばあちゃんの寝ている所で、声が聞こえる。

「お母さん起きてー。朝だよー」

いつもは「おばあちゃん」と呼んでいるのに

なぜ今日に限って・・・?

 

僕が様子を見に行くと、おばあちゃんは、眠っていた。

正確には、眠っているように見えた。

そこで気づいたけど、母さんは耳元で、ほぼ怒鳴りに近い音量を出していた。

なのに、なんの反応もなかった。

 

母さんは、救急車を呼ぶ。と言って、僕にその場に残るように伝えた。

現実は非情だ。ラノベの主人公なら、華麗に切り抜けられただろう。

 

残念ながら、高二病厨二病を半々患っためんどくさいガキにできる事はなかった。

本当に横になっているように見えた。

今にも起き出しそう。

恐る恐る体を揺する。なんの反応もない。

手を触ってみた。

幼稚園の送り迎えの時、握っていた暖かさも、柔らかさも

そこにはなかった。

 

いつも通り過ぎて行くだけのサイレンが家の前で止まった。

ノックの音で、ドアを開けると、ヘルメットをかぶり、マスクをして

青いジャンパーを着た男の人が3人やってきた。

一人はマスクの間から見えた目で、年配の人だと思う。

一人は肩から、旅行鞄のようなものを下げている。

一人はよく覚えていない。多分、紙みたいなのを持っていたような気がした。

 

年配の人が、おばあちゃんの腕に指を当てている。しっぺでもするのかと

思った。そんなギャグはしないだろう。

バカでも脈を測っている。ぐらいわかった。反応が好ましくない事も。

胸ポケットからペンライトを取り出すと、彼はお婆ちゃんの目に当てた。

眩しいとも言わなかった。そういう反応を見るためだったのだろうか。

 

両目を見終わった後、彼はお母さんに向かって言った。

 

「詳しい事はお医者様が来ないとわからないけど

  私たちにできる事は、ありません」

 

小さく、すいません。とつぶやいたような気もしたけど

母さんと何かやりとりをして、去っていった。

 

いや、それだけかよ。なんのためにきたんだ。

せめて心臓マッサージとか・・・・

 

当時の僕にはわからなかったけど、彼らも

そんなポーズをとる方が、残酷だとわかっていたのかもしれない。

 

電話したかかりつけの医者がやってきたり、警察が事情を聴きにきたりしていた

らしい。

 

らしい。というのは、その時の僕は、別の部屋にこもってしまったから。

いつも暮らしていた家が知らない大人いっぱいになる。だけでも苦痛なのに

そんな人々と顔を会わせるのは、嫌だった。

 

一通り引き上げて、少し安心できなかった。

今度は、葬式の用意をするため、坊さんに電話したり、親戚を集めなければ

ならなかったのだ。

数時間後、狭いアパートにやってきたお婆ちゃんの子供たち。

僕は別の部屋にいて、会話をしたくなかった。

うまく言えないけど、起こっていた事を認めたくなかった。

ありえない。と思いたかった。

あれだけ死を願っていたのに。随分わがままな人間だと

自分でも引いている。

 

葬式というものに参加して驚いたのは、お寿司が出る事。

なんでこんな時に食べるのだろう。

未だにわからない。

 

 坊さんがお経を唱えている間、ずっと泣いていた。

ポーズと言われてもかまわない。

理屈じゃないのさ。これは。

 

火葬場に行き、彼女は箱に収まるサイズになってしまった。

信じられるかい?

70年以上生きた人が

昨日まで、一緒にいた人が

ただの白いかけらになって出て来るんだ。

 

それも、手に抱えられるサイズの。

 

箸で彼女だったものを桐製の直方体に入れている間の感情。

あれをなんと言えばいいのか、わからない。

わからない。けど、あえて言うのなら

 

痛い。その一言に尽きる。

 

生きている理由

死んでしまった夢を見た反動か

 

彼女が生きている夢をよくみる。

アニメやドラマでよくある、実は生きてましたパターンのやつだ。

そして目覚めてから、そんな事は起こらないと思い知る。

彼女はいなくなってしまった。

 

 

そして、ここから僕の転落人生が始まった。

学校に居場所はなかった。でも通い続けた。

彼女の最後の言葉。

「学校に行くんだよ。休まないで。」

僕は約束を守った。

 

思い出すのは、幸福な事ばかりだ。

 

花火を買ってきてくれた事。

 

饅頭を作ってくれた事。彼女が作るのはどれもデカくて

一個食べると腹がいっぱいになった。

 

怒られた事もあった。でも、殴られはしなかった。

 

夏休み、いつもどこかへ連れて行ってくれた事。

 

全部が幸せな宝物で。

 

同じ人生を歩んだ人間など存在しない。

だから、この世には親族とあまり仲良くない人がいる事を僕は知っている。

知っている。だけで、理解はできない。

逆に、わかる。なんて言われても、腹が立つだけでしょ。

 

だからこそ、君に言いたい。

僕が思うに、人間は常になんらかのバランスを保って存在している。

僕は家族に愛されていた。だからこそ、他人とうまくやれないのだろう。

 

逆に言えば、家族に疎まれている。という事は

まだ見た事のない他人と分かり合えると言う事。

 

そしてそれは、思い出の中にしか居場所がない僕なんかよりも

ずっといい事だと思う。

 

好かれたくない。と言えば嘘になる。

美女に囲まれたいし

万人に好かれたいのも

正直な感想だ。

でも、たとえ不可能だとしても問題ない。

 

彼女の残してくれたものはそれを補ってあまりある。

その思い出を握りしめていけば

 

僕は生きていける。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

自分を貶すのは他人に貶されるのが怖いから。

これが僕の自分を守るやり方。他人に首根っこを掴まれるより

早く、期待しないでくれ。僕はダメな奴だ。とできるだけハードルを

下げようとする。

でも、他人はそんな事お構いなしに、言葉で僕を殴ってくる。

思いやりを持て。と言われた。

勘違いをしていた。

それは、僕から他人への一方通行で、他人から僕へのものではない事を

 

 

 

 

 

イかれてるふりなんかじゃない。

言いようのない。といっても

ブログにする限り、他人にわかるように説明しなければならない。

 

この世の、僕を取り巻く全て。

政治、経済、時間の経過、人々の思考、その全部が僕の不都合になるように

動いている。そんな気がしてならない。

今までずっと、平気で登ってた坂道。

いつか楽になるはずと、登り続け流うちに気づいた。

楽になるどころか、どんどん急になっていく。

そして、なんのために、なぜこんなに苦労してその坂を

登るのか。僕にはもう、わからない。

 

 

どうしたらいい。どうすればいい。困ってる。心から。

 

眠れない夜を迎える度にいつまでこのままなのか。と問いただす。

働かなければ生きていけない。わかってる。それで?

何を変えた。僕の生活。改善したのはどこだ。変わってない。

ただの一つも。

去年と比べたら、悪くなってる。確実に。

怠惰な生活に慣れてきてる。そんな自分を憎む。呪う。

いや、それも言葉だけ。

 

世間にアピってるんだ。

 

「僕は自分がダメな事くらいわかってますよ」と

 

何になるわけもないのに。

社会が見逃してくれるわけでもないのに。

他人に認めて貰えるわけもないのに。

ビビってる。他人に貶されるのを。

自分で言ってれば世話がない。

これ以上下がらない。

わかってる。調子に乗らないようにしないと。

わかってる。足をかけられないように。

わかってた・・・・なのに、なぜ。

 

なぜ。いつも、こうなる。

嫌だ。とか、頑張る。とか。口で言っても

辿りつくのは

 

「やっぱりダメか」いつもの場所。

 

やっぱりこうなるのか。やっぱりここに来るのか。

ここにいるしかないのか。

こうなるしかないのか。

 

自分で選んだ道。ならば、なおさら、自分に呆れる。

嫌になる。

自業自得。そう言われれば、何も言えない。

 

僕にまったく非がないなんてありえない。

思い返せば、子供の時も真面目に勉強しなかった。

テスト前、受験の前ですら勉強しなかった。

今が楽しければいい。その時も楽しい。とは思わなかったけど。

このクソブログに社会貢献できる理由を見つけた。

僕は反面教師だ。サボったらこうなる。怠惰な人生の終着点、見せしめ。

ある意味、社会の役に立っているかもしれない。

 

こんな奴になりたくないなら、勉強してください。

当たり前の幸せを手にするのが、一番難しいと気づく前に。

 

いつまで。いつまでも、こんな生活が続く。

抜け出したい。立ち上がりたい。願望だけ立派で1日を無駄遣い。

こんなのは嫌だ。でも、変われない。抜けられない。

どうすればいい。

まただ。死という言葉がちらつく。

囁く。眠れない。寝てくれ。頼むから。目が冴えている。

言葉が回る。まとわりつく。どうしたら。

書くしかない。書いて切り離すしか。

ツイッターじゃダメだ。140字じゃとても足りない。

消えない。出て行ってくれない。

休みたい。休めない。ぐるぐる、ぐるぐる、考えが回る。

書くしかない。

でも、こんな事書いて何になる。

なぜ。

一体何回目だ。こんなクソ記事は。

こんなもの読ませて何になる。

他人に何がわかる。

 

 わからない。でも、打つ手がない。

音楽を聴いても、好きな事をしても、運動しても、消えない。

不安がなくならない。

 

心臓の音がやけにでかい。耳の奥で音がする。ずっとなってる。

うるさい。眠れない。

頼むから。寝てくれよ。忘れたいんだ。新しい1日を始めたいんだ。

お願いだ。

 

朝がきた。もう嫌だ。朝も、昼も、夜も嫌だ。

何もかも嫌だ。

 

助けてくれ。誰に。どうして。

他人に助けてもらえる身分だと思ったか。

薬を貰えばいいのか。

頼りたくない。

安寧が欲しい。化学変化の力ではなく。

 

救う。とは、何?

自分のため。とは言いつつも、アクセス数だけは気になる愚かさ。

こんな内容で、誰に好かれると思ったんだ。

 

ただ、愚者なりに、思いやりを持って言えるのは

 

本当に絶望の淵にいる人にどんな言葉をかけても、無駄。

という事。

 

励ましも、慰めも、楽観視も、価値を持たない。

それこそ、言葉の暴力になる可能性ある。

ただでさえ、しつけ、指導と、暴力の境界線が曖昧な世間では。

 

 

だから僕はこんなゴミブログを垂れ流している。

自分をクズだと思ってる。

少なくとも、他人は傷つけてない。

 

この星のどこかにいる

眠れない夜を越えているあなたへ。

 

誰も、自分の声など聞いていないなんて思わないで。

 

誰も知らない。なんて思わないで。

 

君は一人じゃない。

 

 

 

一人じゃないんだよ。

 

 

電車から見る人生色々

不特定多数の人々を一つの箱に乗せて走る乗り物。電車。

数十分の間とはいえ、赤の他人との時間の共有の中で

人間の面白さと奥深さを思い知らされる

 

電車でgo!

河川敷に行こうとした。平日なら人は滅多にいない。

たまに釣り人を見かけるけど

経験上「なにか用事のある人」は絡んでこない

これからどうなるか分からないけど、今の所は安全だ。

問題は屋外だと大気の機嫌に振り回される事。

向かう先の空には、水分をたっぷり吸った綿のような雲で満たされていた。

猶予の許すまでと思っていたけど、

雨の降る独特の雰囲気が周囲を満たしていた。

無理だ。帰ろう。僕にしてはナイスな判断。

家への道すがら、雨粒が数滴落ちてきた。

 

自分の部屋に着いたものの、消化不良のような気分。

このままでは終われない。しかし、外は土砂降りだ。

自転車では・・・・行けない事もない。

その昔、「電波少年」というテレビ番組で

「どけち主婦、船子さん」というキャラが

全国のスーパーのチラシを集め、1円でも安かった場合、

全国のどこだろうと駆けつける。という企画。

暴風雨の迫る中、北海道までチャリで走る彼女の姿は、

テレビの演出かどうかに関わらず胸を熱くさせた。

 

僕にそんなガッツはない。

久しぶりに電車に乗る事にした。

電車賃も往復を考えると一ヶ月一回だけ

 せっかくなので、いつもは行けない所、新宿か渋谷。

理由はない。あえて言うなら、人混みの中にいると、少し安心するからかな。

 

車内でベビーカーに乗った赤ん坊をよく見ている女性を見かけた。

なんとなく、微笑ましかった。

電車の中でも、クロッキーぐらいはできる。

まぁ、被写体になる人に怒られるかは、運次第。

僕の隣に座った親子連れに褒められた。

一応断っておくと、僕の落書きは見る人が見ればごみくず以下だ。

でも、まだそれを認められない自分もいる。

例えば、絵を書いて飯を食っているような人に

「お前の書いているのは、自己満足の落書きだよ」

とちゃんと言われれば、僕は諦められるかもしれない。

その方が、楽でいいか。

 

そんな事を考えている間に目的地へ着いた。

まずは新宿。数えるほどしか行かないからか、田舎者だからか

わからないけど、未だに何番の出口からなら目的の場所へ

つけるのかわからない。

次は渋谷。といっても、有名なスクランブル交差点のツタヤしかわからない

スマホ欲しい。ネットで調べて、行きたい所を探せるのに。

 

 

数時間さまようと疲れてしまった。

どちらも都会で

一見何でもあるように見えるけど、地元の方が便利だと

感じてしまうのは、勝手のわからないせいだろうか。

しかし、楽しかったのも事実。気がつくと、外は真っ暗だった。

早く帰って、炊飯器のボタンを押さなければ。

 

自転車だったら、泣きそうになっていたけど、今日は文明の利器に頼れる。

ホームで次の電車を待っていた。こないな。

五分遅れのアナウンス。舌打ち。

たった五分でも苛立っている自分に驚いた。

お客様に慣れすぎた弊害だ。

 

やっとこさ現れた帰り道へ行く車両。

行きと違って、あまりの客の多さに驚いた。

そうか。今日は平日だ。都会で仕事している人は

毎日こんな拷問に耐えているのか。

ある意味、装甲車で戦地に運ばれる兵隊に近い。

 

弾丸は飛んでこない車両のドアが閉まる。「割り込み乗車はおやめください」

そんなアナウンスを切り裂くように、閉まりかけのドアに、頭が割り込んできた。

 

「あの、乗ります。乗りますぅ。」

そう言いながら入ってきたのは、70代くらいのババァだった。

誰も助けようとしない。まぁ悪いのはババァだけど。

仕事を全うしようとする扉をものともせず、体を滑り込ませるババァ。

まるで、ゾンビ映画のような光景だ。

そのか細い胴体のどこにそんなパワーがあるのかわからないけど、

ババァは乗車を完了した。かなりのガッツである。

そして、僕の目の前には、加齢臭と香水の入り混じった

なんとも言えない匂いが広がるのだった。

 

幸い、ババァは二駅後に降りた。それなら、待っていたら

良かったのでは・・・・

 

僕のパーソナルスペースまで後数駅と行った所。

ドアが開くと、作務衣をきた男性が、一礼をして入ってきた。

また濃いキャラが現れたな。

どこか、和泉元彌に似ている。よし、君には家元となずけよう。

心苦しい事に、家元とはそのキャラを把握仕切る前に別れた。

見慣れた駅のホームに立つと、どこよりも安心する。

 

人間て面白。

 

一人で移動しているときはわからないけど、社会には色んな人がいる。

電車はそれを手っ取り早く知る事のできる乗り物だ。

あなたもブログのネタに困ったら、この世界一敷居の低い

ルームシェアを試してみてはいかがだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイムマシンで過去に戻れない理由とは。

物理学者でもないメルヘンニートには

理屈にあった説明はできない。

内容のないポエムでいいなら

人間の日々は取り返しのつかない事でできているから。

なのだと思う。

 

雷や生ごみを動力に空を飛ぶ車や、

万年零点の少年の机の引き出しにつけられた魔法の絨毯。

例をあげるだけで、ブログを書き終えてしまえる。

人間にとって時間旅行は憧れだから。

 

戻らない日々、見えない先

今よりはるか先の未来、どれだけ進歩しているのだろう。

空飛ぶ車、紐を自動で結んでくれる靴、できたらいいな。を叶えてくれる

猫型ロボット。天敵のネズミを駆除するために地球破壊爆弾を取り出す。

ある意味、T-850より凶悪である。本で見たけど、

彼が本気で地球を破壊したければ爆弾なぞ必要ない。

スモールライトかビッグライトで地面を照らせばいい。膨張または収縮した地面と

他の箇所の釣り合いが取れず、地面に断裂ができ、やがて地球が真っ二つになる。

星に致命的ダメージを当たる道具ばかり取り扱っている

「未来デパート」疑惑の総合商社である。

 

人は未来を夢見るのと同じくらい、過去に行きたがる。

人生というのは、選択の連続だ。

僕は、やらなければよかった事。とやればよかった事を繰り返して

今日に流れ着いた。

あの時、こうしていれば。テレビゲームのようにセーブポイントがあって

間違えたら、リセットできれば、どれだけいいか。

 

苦手だった客No.1「野菜ジュースのおっさん」

ここからは、又しても、どうでもいい過去編に突入する。

まだ社会にしがみついていた頃の話。

バイト先のコンビニ。場末の店で、客は、新しくできた他店になびき

いつ閉店してもおかしくない状況。

 

僕は毎日社員や先輩バイトに罵倒されてすごした。

責任ある立場の人は本部から売上をチクられ

なんとか利潤をあげようと

他の店では嫌煙されているような客に媚びを売っていた。

 

中でも厄介だったのが、時たま現れる「野菜ジュースのおっさん」で

取り扱っていない種類の商品を欲しがり

「お兄さん濃すぎる野菜がねぇな。」と僕に言う。

取り置きしても買いに来ない。仕方なく商品を捨てる。

何週間かしたら、再び現れる。そして、また

「お兄さん(野菜ジュースなんて飲まなくても死なねぇだろ)ねぇな」と言ってくる。

そんなん断わればいいじゃん。と思うだろうけど

 

そのおっさんは、自営業っぽい事をしているらしく

ごく稀に、儲けの高い商品を買っていくため

店としては逆らう事のできない存在だった。

 

坊主頭に千原せいじ氏でも着ないような派手な柄シャツ。

セカンドバックを携帯し、香水の匂いを撒き散らしつつ、

レジで僕を煽る上に、いつも閉店間際に来るその姿勢から

僕は彼が苦手だった。

 

勿論、職場環境なんて、どこも似たような物だろうし

書いている本人の仕事を覚えない姿勢こそ、一番の原因であるのは

あきらかだ。

 

 

なんで俺はこんなところにいるんだ。

 どうせバイトだし、やめようか。

「ここでないどこかに居場所などない。」

わかってるさ。

 

痛いほど。

 

 

そんなある日。

僕の終業時間まで、あと15分。もう少しで帰れる。

時計の針をガン見していた。

 

「あのう。すいません・・・」

消え入りそうな声で我に帰る。

目の前には全盛期の安部なつみによく似た女の子が立っていた。

財布を出したとき、学生証が落ちた。大学生なのだろう。

拾ったときの「ありがとう」を僕は生涯忘れない。

 

 その子はたまに来店し、僕のゴミバイトを続けた数少ない理由を作る。

 

あの子、来ないかな。レジから外を見て、いつも彼女を探していた。

 

やってきたときは、「一年もいてなんでこんなに使えねぇんだ。」

という社員の指導も気にならず、有頂天。

 

 何度か話しかけようとした。こんにちは。くらいでもいいから。

なのに、その子を前にすると、僕の声帯は仕事を放棄してしまった。

特定の異性に興味を惹かれ、会いたい。と思う気持ち。

その子が彼女だったら、どれだけいいだろう。

 

高卒フリーターのずんぐりムックリには、過ぎた代物か。

 

 仮に何かの間違いで付き合ったとしてもあっという間に

愛想を尽かされただろうし

大学に行けば、男なんて腐るほどいる。

彼女の視界に僕は映らない。僕は・・・・ステルスか。

 

そうして、諦めるほうが利口。という判断に。

彼女は髪を切っていた。

似合ってる。と思った。素直に、かわいいね。と言ったら

なにか変わっただろうか。

 

せっかく学部にいるイケメン君のためにオシャレしたのに

コンビニでキモオタっぽいデブに絡まれたんだけど〜

ランチタイムに談笑する彼女を思い浮かべると、何も言えない。

 

 

 それ以来、その子は来なくなった。

 

勤めだして2年と半年の事。

偉い人数人に従業員が個別で呼び出され、閉店を言い渡された。

 

夏も過ぎ、空気が澄んできた秋晴れの空。

もしかしたら、あの子の通る姿だけでも、見れないか。

そんな淡い期待に応えるように鳴る入店の音声。

 

入ってきたのは

 

「野菜ジュースのおっさん」略してやっさん。

 

僕はひるまなかった。なぜなら、今日で閉店する店で取り寄せなどできない。

最初で最後の反撃のチャンスを得たのだ。

 

さぁ、来いよ。やっさん。セカンドバックなんて捨ててかかってこい。

内心でベネットを挑発する筋肉モリモリ、マッチョマンの変態になりつつ

カウンターの機会を待つ。

そして・・・!

 

「おにいさん。ポマードがねぇな。」

 

やっさんはそう言い残して去っていった。

最後に客に言われた言葉がこれだ。

 

「ポマードなんてどうだっていいでしょおぉ!!」

 

所轄の仕事にイラだつ真矢みきのイントネーションで心が叫びたがっていた。

 

だって、あなた、ぱっと見、目つき悪い織田無道じゃん。

整髪する髪がないじゃん。

あれかな。口裂け女でも倒しに行くのか。

 

そんな考察をしつつ、見送った彼の背中、同時に見えた向こう岸の路地を

カップルが歩いていた。

男のほうの顔は分からない。

でも、女性の方は見間違うわけはない。

なつみちゃん(仮名)の笑顔を初めて見た。

そうか。笑うとえくぼが出来るのか。

かわいいなぁ。

自分に向けられたものでなくて構わない。

生まれてこのかた、他人に不快害虫以上に見られた事のない僕に

この幸せそうな顔は引き出せない。

 

彼らは、そのまま、すき家へ入っていった。

僕は松屋派、残念だ。

デートで食事が牛丼屋とか無理って女子も多い。と聞くけど

愛があれば、問題ではないのだろう。きっと。

 

命を食べて、生きている。

誰かに聞いた。人を殺す。命を取るのは

 

「戻ってこれなくなる事」

 

だと。

誰かの時間を停止させてしまったのに

 自分の時計は止められないし

巻き戻そうと思うのは、傲慢な考えだ。

 

殺人などした事もないという人も

牛、豚、その他諸々の肉を食べてきただろう。

僕らは毎日、他者の 命を消費して生きている。

 それを元に戻す事はできない。

これが僕の思う、人間の過去に戻れない理由だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界中の敵に降参さ。そっとしといてくださいな。

その昔、「泣くな。ハラちゃん」というドラマの中で

私の世界。という歌があった。

 

世界中の敵に降参さ     

戦う意志はない     

世界中の人の幸せを祈ります

世界の誰の邪魔もしません静かにしてます      

世界の中の小さな場所だけあればいい      

 著作権の事は詳しくない。専門家の目に触れて、問題なら

教えてほしい。

 

小さい時聞いたら変な歌。と思ったけど、大人になったら

名曲と思える。「大人になったら歌詞の意味がわかるシリーズ」である。

僕の心情を見事に歌いあげている。

そう。僕はそっとしといてほしい。

誰の邪魔もしない。なのに、どうして、世界は僕の邪魔ばかりするのだろう。

 

気にしないができない。

安心がいつまでも続くわけない。わかってただろ。

身構えていたはずなのにいざ起きてしまうと、胸につかえて取れない。

忘れろ。大した事じゃない。

大失敗じゃない。よくある事さ。気にするな。自分に言い聞かせてみた

無駄だった。

このモヤモヤした物を、切り離す方法を一つしか知らないから

今、ブログを書いている。言い訳をさせてほしい。

パソコンの前にくる寸前まで悩んだ。

ごく個人の、逆恨みを書きなぐって何になる。

読者を不愉快にさせない。と誓ったばかりだろ。

見てくれる人を楽しませたいという気持ちはあるんだ。

言葉で説明したところで、言い訳にしかならなくても。

 

このブログはどこへ向かっているんだ。

 

目的地は?

 

最初にはっきりさせないからいけない。

月何万PVとか、金を得られるようにする。とか。

暇つぶし。程度で立ち入っていい場所ではなかった。

 

なにをどうしたいのか。自分でもわからない。

 

悩みを消すのは無理。

嫌な事があった。内容は言いたくない。

他人に話しても、しょうもな。で終わるような事だから。

その、「くだらない」傷を撫でている自分に腹がたつ。

 

ただ、この時の僕は、まだ心に余裕を持ってた。

気持ちを切り替えるために、スケッチポイントへ向かった。

このところ、酔っ払いやら、ヤンキーに占領されていた場所。

今日は誰も領有権を主張していなかった。

作業をしている間、モヤモヤはあるけど、頭の別の場所にある。

どう言えばいいのか、考えてるけど、キレるほどじゃない

レベルにまでは、抑えられていた。

僕は無から有を生み出す事ができない。そういう絵の描き方がわからない。

遠近法、デッサン。本を読んでもわからない。

絵の歪みはわかるけど、直し方がわからない。

学校に行けばよかったのかな。

いいや。結果は同じだったろう。

とにかく、嘘絵描きの僕でも、風景を写している間、悩みを忘れられた。

 

いいぞ。ようやく、この暗闇から脱出する方法を見つけた。

誰に評価されなくてもいい。自己満足でもいい。

自分の世界でひっそりと生きていく。そんな生活に手が届いた。

僕は忘れていた。嫌な事。というのは、連続する。

 

そこは、以前

 

senbeibj59634hu.hatenablog.com

 の場所。見限って、新天地を探せばよかった。

でも、書きかけで終わるのに耐えられなくて、短時間。騙し騙し

来ていた。夢中になりすぎて、門限を過ぎてしまったようだ。

 

奴が現れた。

 

僕はよく、なんだ。その態度は、と言われる。

そのせいで、「協調性がない」とか、「思いやりがない」とか

ポーカーを気取れない。ババ抜きも弱い。

 

この時も、そういうオーラを出していたはずだけど、この人には

見えなかったらしい。年をとると、念能力が衰えるのか。

それとも、修行をしてないのか。ニートをかまっていないで

ウイングさんの所でコップに葉っぱ浮かべる奴を見てもらえよ。

ぶっちゃけ、にわかなので、よく分からないまま、書いてしまいました。

ハンターハンターファンのみなさま。ゴメンなさい。

 

ハンターの素質のなかった男とのゴミのようなトーク

内心なんてこった。さっさと帰ればよかった。と自分を呪う。

 

例のごとく、落書き帳の開示を要求してくる。

いや、前に見せた時から、変化ねーから。と言ったけど、聞かない。

 

前と同じもんをまた見出す。本を奪われた。早く返してくれ。この場を去りたい。

 

「あれだよね。細かく書いてあるよね。」

目の前に良い所がまるでないものを出されたとき、なんとかフォローしてます。

みたいな口調。

 

そんな事、前ここ通った、掃除夫のおっさんに言われたよ。

あんたよりずっと、持ち上げるのが上手だ。

仮にも、事情通だろ。素人と同じ意見でどうする。

 

心の舌打ちを聞き取ったのかもしれない。

 

「でも、この、四角の角度が違うね。あはは」

 

恐ろしく細かい間違い。俺でなきゃ見逃しちゃうね。

風の口調。 

ゾルディック家は最低いくらから仕事を引き受けてくれるのだろう。

この男の首を検閲により削除

 

一通りディスり終わって、やっと返された

落書き帳をカバンにしまい

自分にできる角が立たない最大限のタイミングで脱出した。

制御できたかに見えた心の中にある

あの言いようのない怒りはどんどん膨張していた。

そして、また、あの考えが顔を出す。

 

現実から逃げるな。お前はしょうもないゴミだ。なにをどうしても

それを変える事は出来ない。

お前は明るく生きてく事なんてできない。諦めろ。

 

いや、そんな事はない。気にするな。気にするな。

心から追い出せ。なんて事はない。

僕はまだ抵抗していた。

 

久しぶりに河川敷から帰ろう。風に当たって

頭も冷えるさ。

我ながら悪くないアイディアだ。

ちょっと遠回りして、坂道を下り、川沿いを電車と並走する。

ビルに囲まれていない空はとても広い。

空以外見ない事にした。上ばかり見る。

名曲、「上を向いて歩こう」を口ずさんでいた。

 

上を向いて歩こう。涙が、こぼれないように」

ひたすら同じ部分だけを歌う。

ぶっちゃけ、そこしか知らなかった。

 

気にするな。気にするな。空は広い。美しい。

同時に、どこか遠くへ消えてしまたかったけど、

金がないから諦めた。

野宿するにも、テントやらがいるだろうし、

寝ずにチャリをこぐにしても

途中で腹が減った場合。どうしようもない。

なにをするにも金がいる。

もう嫌だ。いやだめだ。そういう考えは。

その時は持ち直したかに見えた。

 

家に帰り、夕食を食べようとして、ご飯を温めたときの事。

親が、タッパのご飯を一口、二口食べて、ブツブツ言っている。

昨日の晩

僕が炊飯器に入れた水の量を間違えて、いつもより硬く炊きあがって

しまっていた。

 

「ちゃんと書いておいたのになぁ。なんでわかんないのかなぁ」

正直、いつもの加減だと、あまりに柔らかすぎる。

もののけ姫の、赤い帽子被って、終盤いきなり強くなる忍者っぽいあいつなら

「なんとも、粥のような飯だな」と嘆くであろう。

 

それに炊飯できていないとか、焦げ付いているならまだしも

まともにできている。ただ食べればいいのだ。

 

それなのに、ブツブツ。まだ言っている。

けっして、「バカ」とか「間抜け」といった直接的な表現はしない。

遠回しな、含みのある言い方をする。

僕の周りの大人はいつもそうだった。

口から出る言葉と、心にある言葉は違う。

言葉の裏の意味を読め。調子にのるな。

僕が彼らから教わった数少ない教訓。

 

会った事はないけど

京都の人は気に入らない客に早く帰るように。とお茶づけを出すのだそうだ。

なぜお茶づけなのかはわからない。

でも、気に入らない事があれば、態度にでる僕としては

雅な都に住まう人々とは、分かり合えないだろう。

 

なぜこんな事に。ちゃんと身構えていたのに。「2度ある事は3度ある」

このままで終わってくれるはずない。わかっていたのに。

なぜ、どうして、まるで、この世界にどのくらいのストレスなら

僕がキレかを図る耐久力テストされてるみたい。

 

思いっきり壁を蹴った。親は呆然としていた。

この、キチガイを見る目を久しぶりみた。

憐憫と奇異の入り混じった、常識のない、理屈に合わないバカを見る目。

思いだした。これが、正常な世間の僕に対する態度だ。

 

言いようのない怒り。忘れられたはずだった。制御できたいたはずの

くだらないもやもや。

 

とにかく近くの物にあたる。投げる。プラスチッック製品を選ぶあたり、

考えていると言えばいいのか。

 

親は怯えている。さっきまでの態度が嘘のように。

それは、いつも僕が接していた世間。

 

僕が悪い世間。僕以外正義の世間。僕の居場所のない世界。

 

この怒りをどう言えばいいのか。わからない。

確かなのは自分が悪い。という事。

 

言葉にできるのなら、「なんなんだよ」と言えばいいのか。

 

なんなんだよ。どうすればいいんだよ。

 

昨日までは、あんなに静かだったのに。なぜ、こんな。

いや、これも、また、「上げて、落とす」って事なんだろう。

誰かが、僕に、そういう行動を取らせるように仕向けて、罠にはめようとしている。

ような。

例えるなら、僕は人類の失敗作で、なにか、見えない力に

「生きるな」と言われているような気持ち。

 

書いてみてもわかる。僕はキチガイだ。でも、常人に戻る方法は

わからない。

 

この場にいるのはまずい。僕は外に出た。

 

そうだ。バイク屋の前を通ろう。

少しは違うはずだ。

 

そこには、憧れの、「HONDA、ホーネット」が飾られていた。

絶版になってしまったバイク。しかも、画像検索で一目惚れした

青色。

 

目の前、数cmの距離にそれはある。でも、触れる事はできない。

現実が僕を引き戻す。

価格は37万円。どう考えても、中古で乗用車を買ったほうが便利。

もし、手に入れたとしても、こけてお釈迦にするオチ。

事故ったなら、目も当てられない。

 

いや、もしこのまま、飛び乗って走り出せたなら、他になにもいらない。

究極死んだっていい。

少なくとも、こんな日々が続いていくよりはずっと・・・

そこで、我に返った。

そもそも、動かし方すらわからないじゃないか。

憧れは、憧れている時が、一番幸せだ。

 

そのままいつもの公園へ。

ベンチの上に寝転んで空を見ていた。

カップ麺のおじいさんを思い出す。

もしかして、こんな風に寝ているのだろうか。

僕にはとても真似できない。ここは布団にしては固すぎる。

夜なのに、雲がはっきり見える。風に乗って動いてく。

「風に吹かれて、消えていくのさ。白い雲のように」

そんな歌があったな。

くだらない。そろそろ帰ろう。と思い、向かいのベンチに目を向けると

なにか置いてある。

よく見ると、本だ。それにしても、ずいぶん薄い。

来た時は気づかなかったけど、暗さに目が慣れてきて

タイトルをしっかり読み取れた。

 

「若妻。禁断の不倫」

 

うん、エ◯本だね。

 

なぜこんなところに、これ見よがしに。

その途端、僕の中で、天使と悪魔が争いを始めた

 

「お前もう、26だろ。いまさら、拾ったエ◯本でなんて、恥ずかしすぎるだろ」

 

「これは盗人を哀れに思った釈迦が地獄に垂らした蜘蛛の糸だ。ありがたくもらっておけ。」

 

しかも、表紙の女性は僕の好みだ。

拾い上げたところ、なにかが落ちた。dvdだ。

 

誰かの忘れ物か。なにかのドッキリか。あたりを見渡しても、誰もいない。

10分程度同じところにいたけど、誰も取りにくる様子はない。

 

もしかしたら、恥ずかしいのかもしれない。

断腸の思いで、お宝を残し、一旦その場を去る。

再び帰ってきたとき、それは微動だにせず、そこにあった。

 

持ち帰らない理由がなかった。

こんなゴミ記事が、君の目に入っているかは、わからない。

こんな事を言っても、届くのは言葉だけで、君を直接救えるわけじゃない。

君が苦しんでいる理由も、わからない。

だけど、それでも、もし、君が、自分なんてダメだ。と思ったのなら

ここにきてほしい。

 

僕は、人類の失敗作で、世界中の誰よりも劣っている自信がある。

 

視野を広く取ってほしい。

必死で足をジタバタさせながら、自分では走っているつもりの

頭が座ってないとっちゃん坊やがいるから。

体が小ちゃいいんじゃないの。顔がでかすぎるの。

しかも未だに、拾ったエ◯本でハッピータイム過ごしてる。

僕に彼女は一生できないようだ。まぁ、

憧れは憧れのままで終わらせたほうがいいよね。

ちなみに、せんべいくんは、彼女募集中です。

おっぱ◯触らせてくれるって女子は、下記の宛先まで連絡

さすがに調子に乗りすぎた。こんなクソブログでも、女性の読者はいる。かもしれない

その場合は謝る。頼むから通報しないでください。

 

とにかく、僕は、生きて行く。

 

どれだけゴミでも、

たとえ社会のクズでも

誰よりも劣っていても

 

この小さな世界を誰に破壊されても

何度だって、作り直す。