「自己責任」を考える。この国に完璧な人などいない。
今年一番の寒さを毎週更新し、より強力な最強寒波が襲来する。まるで少年漫画のパワーインフレのような気候の2月の半ばに、それは起こった。
未だ出口のない寒さとは裏腹にツイッターはある人物の発言で炎上。その最高にホットな発言がこの
世界中が憧れるこの日本で「貧困問題」などを曰う方々は余程強欲か、世の中にウケたいだけ。
— 桂 春蝶 (@shunchoukatsura) 2018年2月20日
この国では、どうしたって生きていける。働けないなら生活保護もある。
我が貧困を政府のせいにしてる暇があるなら、どうかまともな一歩を踏み出して欲しい。この国での貧困は絶対的に「自分のせい」なのだ。
である。
発信源は桂 春蝶(かつら しゅんちょう)氏。これは芸名で、彼は3代目にあたる。職業は落語家とのこと。
この騒動で思い出したのは、人工透析は甘え。発言で炎上したフリーアナウンサー長谷川豊氏だ。
彼はツイッターで、「頑張らずにがんを治そうとするな。」とう趣旨の発言をし、やはり炎上した。
この二人の共通点は二つ。二人共言葉を扱う職業であり、二つめはガソリンをかぶせた青いはとを種火に投げ込んで暖をとるまで、僕はこの二人を知らなかった。ということ。
みなさんもご存知の通り、炎上というのは批判を集めるというデメリットの他に、多くの人から注目を集める。というメリットがある。
これを逆手に取った「炎上商法」なる宣伝方法があるそうだ。ネットの世界は広大である。
まぁ、「憎まれっ子世に憚る(はばかる)」と昔からいうし、掲示板やSNSの出来事なんて、昔からある世間話を文章に残る形にしただけだし、多少はね。
桂氏が炎上商法で名を上げようとしているという前提で話を進めてしまったけど、これがなんの戦略でもないなら、むしろその方がヤバイ。
こちらの一方的なイメージだけど、落語というのは、その社会の世相を笑い話にする。
という古典芸能だと思っていたけど、違ったようだ。
彼のツイートにはユーモアがないと感じてしまう。今回もそうだけど、どれもこれも、
朝礼の校長先生か、ゼミで後輩に知識をマウントする大学生を思い出す。
こんな話を聞いて誰が面白が・・・・いや、やめておこう。これ以上は、ブーメランwwwが大好きな人たちが喜びそうだ。
そんな三流クソブロガーは落語をCDでしか聞いたことがない。ただ、立川志の輔氏や柳家喬太郎氏。は面白いかった。
志の輔氏は健康番組の司会者。というイメージで、彼の創作落語を聞いた時は、「がってんしているだけの人じゃなかったのか」と思ったけど。
ご当地ゆるキャラを題材にした、「モモりん」スマホ依存をテーマにした
「スマ中」はオチが素晴らしい。
時代を反映した。といえば、ブラックユーモアを感じさせる柳家喬太郎氏の「国民闇年金」は面白かったし、古典?と呼べばいいのかわからないけど
「もう半分」は人間の浅はかさが深く描かれている。特に志ん朝氏のバージョンが好きだ。
話が長すぎて、「要点を言えよ」とイライラしている人のために答えを出そう。
彼がどのような思想を持っているかは問題ではない。ただ、「落語家」という職業であるからには、落語でその考えを示してほしい。
それにしても、落語。というは、人間って完璧な生き物じゃないよね。嫌なところもあるよね。という暗い部分を笑いにするもの。
人間はロボットではない。誰もが品行方正に生きていけるわけではない。
人間臭い部分を、人情と呼ぶ芸能だと思っていたけど、どうやら違ったらしい。
何れにしても、
自分の話で金を得ている以上、自分が扱う言葉には最新の注意を払わなければならない。
そんな、落語家の自己責任を欠いた彼に、自己責任を語る資格があるか。疑問が残る。